心室細動～ただ眩暈がして気持ち悪いだけの予兆

私の経験した事だけを書きます。

ありさは突然に循環器系の疾患を発症して現在療養中です。発症は突然始まって心室細動となりました。AEDを使う必要があります。しかし素人の誰もがAEDを使うべき状況だということを分かりませんでした。ただ一人以外は。

看護師経験のあるたまたま雇っていた臨時さんに私は救われました。命の恩人です。

AEDを使うのは胸の激痛がある時だと信じ込んでいた

AEDは私も使ったことがあります。それは水難事故で明らかに使うべき状況でした。118にかけて指示を受けて使いました。海保のヘリは到着するまで驚くほど物凄く早くて、初めて海保にお世話になりました。

しかし今回の私は少し気持ち悪くなるだけでこうなるだなんて全く分かりませんでした。後で学びましたが、AEDを使う状況というのはそうゆうものだと知りました。

ただ気持ち悪いだけ

前兆はなんとなく気持ち悪いなー。少し眩暈がして疲れているのかな？程度でした。たまたま私が気持ち悪いと外部にマイクで話していたので、気づいてくれました。

視界が暗くなって真っ暗になる

その後、視界が急激に黒く暗くなります。昔のブラウン管テレビみたいに画面がプツンと切れるような感じの映像？を見て、意識が無くなりました。手術開始時に全身麻酔した時の感覚に似ています。私が倒れたのを監視さんが見て、全館放送を流したそうです。奥様が倒れた。119へ通報もしてくれたみたいです。マイクで話していて良かったです。

心肺停止の勘違い～激痛はない

まわりの人もAEDの講習を受けていても、AEDが必要な状況だとは分かりませんでした。AED講習や救急救命の講習を受けていても、心室細動の予兆がどうなるのかを知りませんでした。もしかしたら教えてもらっていたのかもしれませんが、覚えていませんでした。

後で教わるのですが激しい胸の痛みを伴うのは、狭心症や心筋梗塞とかの場合とのこと。心室細動となる場合、多くの場合は我慢できるような気持ち悪さから、いきなり失神になるようです。

119での指導より早くすっとんできた元看護師

状況は省略します。館内放送を聞いて2階下から階段を上がって、走って来た人がいました。すごく大人しい目立たない臨時雇用さんでした。既にAEDを持っていたそうです。私の寝室の入口を開けろと騒いでいたそうです。彼女のIDでは私の部屋のドアの認証が通らない設定になっていました。彼女のためではなく、他の人が来て開けたことで、彼女はやっと私の寝室に入れました。後で設定の見直しをすることになります。

やってきた執事が彼女に怒鳴られたと後で笑っていました。

私はAEDで一命をとりとめました。

AED＝Automated External Defibrillator＝自動体外式除細動器

私の部屋から近いAEDの場所を発見出来ず

もう1つ見直すべき点がありました。既に119指示ももらい彼女によって救命は始まりましたが、別ルートで私の部屋近くのAED探しに行った人が、その設置地点でAEDを発見出来ませんでした。

前に設置物があってAEDの目立つケースが隠れていたんです。正直、今まで我が家でAEDが使われたことはありません。みんなお守りみたいな感じでAEDをなんとなく見ていただけでした。後日、全員考えを改めることになります。

心室細動への心の備えがみんな出来始めた

私は突然に循環器系の疾患を発症してしまいました。未だ急変を伴います。

AEDを使うのも人工呼吸も勇気が要ります。特に女性相手の男性は、要らぬ疑いを掛けられそうで恐いと思います。救命が失敗しても日本法では救命者に過失責任はありませんし、そうした判例もありません。生存率が大幅に上がるので、怯まずに挑戦していって欲しいですよね。私もそうしたいと思います。

私の自宅での突然の事件でみんな認識を新たにしたようです。みんなありがとう＞＜

AED使用方法だけではなく、使用前の状態も知っておくべき

使用方法を学ぶ機会は格段に増えてきましたが、使用前の状態を知っておくことも必要だと痛感しました。

運転免許でも講習がある

運転免許取得のための教習カリキュラムにも救命講習は含まれています。自動車免許の救命講習は短いですが、船舶免許の講習では3時間もの長時間の救命講習が組み込まれています。

高価なAEDもレンタルで身近に

AEDは1つ25万～35万円くらいします。設置の箱とかも数万円、おまけに消耗品で買い替えも必要です。

でも最近はAEDの有用性が認知されてきて月々1万円もしないリースで利用することも出来るようになりました。販売メーカーの営業の一環なのかもしれませんが、購入者には使用方法やメンテなどの至れり尽くせりのサポートも受けられます。購入資格もありませんし、0歳から誰でも購入出来ます。

私の自宅から一番近い設置場所までは片道徒歩20分以上かかります。閑静なのはいいですがいざという時に困ります。

医師の指示や処方があればAED費用を医療費控除することも出来ます。心臓疾患のある人には心強いですよね。私もその仲間入りを果たしました。

118や119での使用指示はあるが

日本では海では118(海上保安庁)、陸では119(消防署)で救助を呼ぶのですが、いずれにせよこれらの緊急通報時に手配完了後に同じ通話で到着までの救命指示をもらえます。

しかし心室細動になってからの時間経過と共に、生存率は急激に下がっていきます。

使用方法は講習でやったことがあっても、使用するのがどんな風なのか知らないと使用開始が遅れてしまいます。素人判断は危険だし恐いので、状況判断は118/119で指示を仰ぐべきだと思いますが、突然に救命を言われても正直戸惑います。なので心室細動は一般的にどうゆう前兆でなるのかを予め知っておくだけでも損はないと感じました。

命の恩人

私に自宅でAEDを使ってくれた臨時できていた元看護師さんは、お願いしてうちにいてもらうことになりました。

どの看護師さんもAEDなどの救命の初動は出来るのかもしれませんが、この人は循環器科の看護師経験がありました。いわばプロだと思います。運命を感じます。

私は循環器系の疾患を発症しました。1ヶ月経ちましたが急変を繰り返していてまだ安定しません。いずれ自宅へ戻れると信じていますが、戻ったらこの方は心強い私の必要な方になると思います。大事にしたいと思います。

AED買い増し(追記)

この記事を見て3社様からAED等の営業案内を頂きました。うちの各フロア等の買い増しや別荘等への新設を考えていたので、ありがとうございます。検討させて頂いて、うちの担当者から買わせて頂くことにしました。よく見てますねー＾＾；

しかし心室細動時の本人はあっけない

激しい胸痛にのたうちながら死に至るものだと私は勘違いしていました。その後も私は何度か急変に遭い、心肺停止にもなっていますが、手厚い医療のお陰で何度も助けられました。

心室細動になる本人は何も出来ない

医学的なことは私には書けませんし書きません。

ただ心室細動に何度かなった経験として、本人は驚くほど何も出来ません。無痛の麻酔銃でも撃たれたんじゃないかと思うくらい、急に目が真っ暗になっていて、体勢が倒れていく自分さえ自覚できず意識が飛びます。

初回は何も考えられずスクリーンが閉じていくのを呆然と見ていた？だけでしたが、2回目以降は、あーこのまま死ぬのかもしれないなって思うだけの数秒で終わります。

なんか死へ至るまでの激痛に抗って死ぬと思っていた私は拍子抜けしました。噂に聞く走馬灯とか見えるのかと思いましたが、そんな時間は全然ありませんでした。

意識が飛んでから目覚めるまで夢っぽいものも一切見ません。というか覚えていません。私はNDE(臨死体験)とは違うかもしれないんでOBE(体脱体験)とか永久に出来ないのかもですが、死って無になることなんだなーっていうのが私の経験上の感想です。

2回目までは恐怖のスクリーンでしたが、3回目以降は、なんか何にも考える時間が無くて楽かもしれないなって思うようになりました。ってうちの人にちょっと言ったら怒られました。ごめんなさいｗ

もう遠い旅行は出来ないかもしれない

私は旅行が好きで、子供が成人したらまた長期旅行でのんびりしたいと思っていました。まだ宣告はされていませんが、多分飛行機にはもう乗れないんじゃないかなって思っています。

前にも少し書きましたが、前は絶景の世界各地を訪れるのが好きでした。でも最近は育児が理由だけじゃなくて行かなくなりました。何故かというとゲームでの美しい絶景の方が、現実の世界遺産の絶景よりもきれいだと私は思うからです。なので、もし飛行機に乗れなくなっても、今は素直に受け入れられるかもしれません。

こんな人間的にダメダメでだらしない私を応援して下さっている方がたくさんいるんです。それだけで泣けてきます。そんな皆さんに反対されるようなことは出来ないなって思うんです。

画像

新しい画像が撮れないので、このページの画像はPhotoshopのAIで2分で作りました。