ソムリエさんとの別れ

2023-11-182024-03-02

ありさ

お世話になっていたソムリエさん

お世話になっていたソムリエさんとの別れがありました。ソムリエさんのお陰で私はワインをとても楽しめました。辛い別れでした。

私はそんなにワインに詳しい方ではなかった

私はそんなにワインに詳しくありませんでした。

お酒は好きだったんですけど専らビールと日本酒、たまにシャンパンばかりでした。

それでも料理が趣味だし、グルメも好きなので、料理に合わせるのが出来る程度でした。知らないワインがリストにあったら、そのお店のソムリエさんに聞く感じでした。

ソムリエさんとの出会い

そんな私にうちにずっといることになるソムリエさんとの出会いがありました。

好きな中欧料理屋さん

好きだったレストランのソムリエさんで、ほどほど名前が出ている感じの方でしたが、私はこの方の選ぶワインの癖がとても好きでした。中欧料理のお店だったんですけど、知らないワインばかりなんですけど、その料理に私的にどんぴしゃのワインとかを合わせてくれるんです。あとでそのワインをうちで注文したいんだけどっていうリクエストにも気さくに対応してくれました。

私は自分の意見を言えないような、威張るソムリエさんがあんまり好きではありません。あんまり詳しくはないけれど、料理趣味ということもあって少し拘りがあるという感じかな？高級レストランのソムリエさんは、私にとっては押しつけが多いなーと思う事が多くて、あんまり好きではありません。超有名人のソムリエさんお薦め何選なんていう酒屋や通販のも正直あんまり好きじゃありません。料理に合わせてるわけではないし、頼んでみると私の好みではない物が殆どです。

でも、このソムリエさんは私のつたない味の表現を巧みに汲んで応えてくれます。この中欧レストランさんのリストのワインはたった100種くらい。それなのに私の好みで料理にぴったりのワインが出てくるので、とても好きなお店でした。

そのお店が潰れた

そのお店が潰れてしまいました。私好みの中欧料理が食べられなくなったのも残念でしたが、そのソムリエさんと会えなくなることも残念でなりません。

ワインを自宅用に買うために連絡していたので、連絡先は知っています。ダメ元で、うちに来ませんか？と聞いてみたら考えてみるとの返事。やがてうちを訪問します。

調理師との激論

当時うちにはまだ１人の調理師さんしかいませんでした。専門は寿司の和食の調理人さんです。うちのお酒は私と相談して基本的に彼が選んでいました。料理職人なんでお酒全般勉強はしてるけど焼酎日本酒はともかく専門外はきついですよね。

中欧料理のソムリエさんが訪問してきて私は大歓迎なのですが、一番の問題は調理師との相性です。軽く挨拶をしてセラーを見に行きます。私は固唾を飲んでドキドキしていました。

セラーの1本のワインを見て、うちの登録リストをiPadで見ながら調理師と話し始めました。正直当時私はよく知らない山梨の赤ワインでした。だんだん激論になってきました。なぜこのワインがあるのか？どんな料理に合わせるのか？たった3本しかストックのないワインに段々ヒートアップしていきます。

今でも2人はこのワインに関して意見の一致をみませんが、2人に理解が生まれたようです。簡単に言うと調理師なりの拘りの選定で、ワインそのものについてはおいておいて、その拘りに納得したという感じです。

うちにいてくれることになった

私はとても喜びました。仮にうちにいてくれることになり、やがてうちの専属さんになります。

私にとっての料理

私は料理趣味ですが、たまに時間がある時には作るんですけど、今では野外炊飯以外では、実は滅多に自分で作りません。他にやりたいことが多いので、時間節約のために自分で料理する時間を減らしたのです。

私にとっての料理

私は偉い料理人とかのように蘊蓄とかは好きじゃないです。美味しんぼとかは好きだけど、別に時短で化学調味料も普通に使います。でも自炊での自己満足だけじゃなくて、料理で一緒にいる人が食事を楽しめたらなと常々思っています。同じ料理趣味で私に料理を教え込んだ母から学んだことでした。

料理の研究を一緒にする

調理師とかを雇うようになって、私は調理師さんに希望をいっぱい言うし、感想もいっぱい言って、料理に関する議論もいっぱいします。カレーや中東料理などの香辛料の調合に関しても、自分の好みをガンガン言って、細かく打ち合わせをします。日々の料理なので子どももたまに参加します。

調理師さんは私を面白い雇い主だと言います。今まで働いたり仕えたりした主人は威張って文句しか言わなかったそうで、私みたいなタイプはユニークなんだそうです。

今度来たソムリエさんもこの議論に少しあっけにとられたみたいで、うちの専属を引き受けてくれたのも、それが決めてだったみたいです。大人しそうな方だったのにびっくりしました！と言われましたが、そりゃいくら常連でも、外のお店で私はそんな議論なんてしませんよｗ

ソムリエさんもうちらの談議に積極的に参加してくれるようになりました。とても楽しくなりました。

お酒に少し詳しくなって

私もだんだんお酒に詳しくなってきました。ソムリエさんのお陰です。

ソムリエさんの腕

ソムリエさんは研究熱心でした。決まった物を出すこともなく、いつも探求してくれて取り寄せてくれました。私はこのソムリエさんのお陰でワインやシャンパン、蒸留酒系も好きになりました。

ワインの呪文

ワインをあまり知らない方には、ワイン漫画やドラマや映画などでソムリエが蘊蓄してるのを自己陶酔としか思えないと思います。なんかStable Diffusionの呪文(プロンプト)みたいに思うんじゃないですかね？適当にそれっぽい言葉並べてるだけじゃないの？そう思うと思いますが、これって結構当たっています。AI生成の呪文はある程度こう書くとこうゆう感じに出来るって言うのが経験的に分かりますよね。ワインなどのお酒も同じです。知らないと言葉選びに悩むって言うか困ります。

それでもなんとか自分の好みを専門家に伝えたいです。私も言葉選びは正直分かりません。日本語と英語でもお酒の味の言い回しはかなり変わります。それでも意思疎通が出来てくると段々楽しくなってきます。

最初はお酒の味が分からないのでお任せとかになってしまいますが、それだとつまらなくて永久に好みのお酒が出会えないのもこの世界です。特に通販のソムリエお薦めで私は自分の好みのお酒に巡り合ったことは殆どありません。対話の経験が要るので正直メンドクサイのも事実です。

好みのお酒がみつかると嬉しい

やがて好みのお酒が見つかるとお酒が好きになります。

お酒を選べるお店はあんまり多くありません。海外や東京の5つ星ホテルのルームサービスでも「シャルドネの白」としか書いていないことが結構あります。どんなワインなのかシャルドネしか分からないし、地域どころかどこの国かすらも分からないんです。まーそれでもしょうがないから頼みますけどね。当たり外れは当然あります。その分1本30ドルだったりして滅茶苦茶安いんですけどねｗ

日本のコンビニの500円ワインを馬鹿にしてはいけない

よく少しワイン知ってる人で、日本のコンビニの500円のワインを馬鹿にする人がいます。でも、これは本当に味を分かってないんじゃないかなって思うんですよ。7-11のセブンプレミアム、セイコーマートのG7、ローソンのエルモソヴァレー、マックスバリュのエクスプレス、アサヒのアルパカ、ダイエーのマルケス、オーケーのデリなどなど。多分どれも500円で買えると思います。下手な5千円～1万円のワインよりもよっぽど美味しいと私は思います。

強いて言えば常温保管されていることがちょっとなーとは思うけど、どれも美味しいですよ？ワイン詳しくない方はまずコンビニの500円ワインからお薦めします。超大手で研究し尽くされたラインナップです。ワインの基礎的な代表的な味がコンビニでほぼ全て揃います。興味があったらチリ産がなんで安くて美味しいのかとかも経験をもって分かるでしょう。

コンビニの500円ワイン馬鹿にする人は味分かってないのを自分で暴露してるだけな気がしてあんま好きじゃないです。有名ソムリエさんがコンビニワイン批評たまに書いてますけど、あれ宣伝もあるかもですけど、ウソじゃないと私は思いますよ。ワイン知らない方でもコンビニのワイン馬鹿にしない方がいいですよ。お酒は自分が感じたままに好きな物を飲むべきだと私は思っています。

温度や振動管理はどこも結構いい加減

ワインは保管も飲む時も温度がとても大事なのですが、結構どこも冷やせばOKと思っているのが世界共通です。飛行機や船のファーストクラス専用ラウンジで、冷やしすぎなワインをよく見かけて、ちょっとがっかりします。冷やした方が飲みやすいと思っている方も多いみたいで、ある意味正解なのかなーとは思います。

振動も大敵です。ワインを友達の家で飲む時は、数日前に冷蔵便で送っておきます。まーでも送り先にワインセラーが無くて冷蔵庫保管とかだと意味ないので、そのまま訪問時に持って行ったりもしますね。冷蔵庫の振動っていうのはワインの味が変わります。コンビニで買ってきたワインもすぐ飲むんじゃなくて暫く静かに置いておくと味が変わります。

難しい話はやめます。セラーとかが無い場所では味が少し残念だなーって思っても、笑顔でいることが大事だと私は思います＾＾

僅かな違いを追求する

こんなことを書くとワイン通の方にはお前分かってないなーって言われると思います。でもワインって僅かな微妙な味を追求するのが楽しいんだと思います。プロに言わすと大きな違いなんでしょうが、温度や振動とかコルクの乾燥対策をしてないと違いが分からないくらい微妙な物だと私は思います。

でもそれが楽しいんですよねｗ　はまるととことんまで僅かな違いを楽しみたくなって、好みが生まれてきます。

私は思ったままに言う方なんで、びっくりする人も多いですよね。でも特に食事は自分が美味しいと思ったものだけを、美味しいと言いたいと思っています。

ソムリエさんに無茶なお願いばかりして

だんだんワインの微妙な味が分かってきて、だんだん私はソムリエさんに無茶をお願いするようになりました。もちろんソムリエさんの意向は尊重します。でもすっごい楽しくなってくるんですよね＾＾；

私はビール大好きですっごい飲んでいましたが、お酒だけで飲むのをやめました。もしかしたらお酒の中毒になっていてやめられないかもなーって思っていたけど、あっさりやめられました。パーティーと食事の合わせのお酒だけ今は楽しんでいます。周りからしたら、それでも飲酒量は多いのかもしれませんけどねｗ

休肝日という概念は海外にはない

閑話休題。日本では休肝日ってよく言いますよね。肝臓を休めるって言うんですけど、海外に少し住んだことがあれば知ってると思いますけど、休肝日っていうのは日本だけの概念で、海外では数日お酒を止めることにあまり意味がないというのが一般的です。日本人の都合のいい独特の考え方ですね。

前に海外で日本の休肝日の説明を医者にしたことがあるんですが、私は思いっきりバカにされましたねｗ　数日飲まないくらいで肝臓に良い影響があると思ってるの？　あなた頭平気なの？って＾＾；

ワイン趣味になると食事代が高い

ワインの味の追及をし始めると食事代が高くなります。

他の人は知りませんけど私の場合は、朝食や夕食ってソムリエさんが選んだワインに従って飲むことが多いのであんま高くならないんですけど、昼食って自分の好みでワイン選ぶことが多いので食事代が一番高くなりますねｗ

値段は書きませんけど、響30年が安いと感じるようになります。響とかって私だと1本すぐに飲み切れませんけど、ワインって響と同じくらいの値段のを1食で何本も開けたりするんでいい値段いきますねー。外食で好きなワイン頼んでるとレストランですごい大事にされますよ＾＾；

ソムリエさんと一緒にいっぱい楽しみました

美味しい美味しいって飲むだけでもソムリエさんは喜んでくれます。何より私が食事とワインに研究熱心っていうのも、ソムリエさんが私を気に入ってくれる理由みたいですね。

発症で禁酒

前に書きましたが私は病気を発症して現在は禁酒中です。いつかなるかなーとは思っていて検査とかはしてましたけど、こんな形でやってくるとは思いませんでした。

帰宅したら節度ある飲酒は大丈夫

でも帰宅したら節度ある飲酒なら大丈夫って言われて少しほっとしています。まー量は減ると思いますけどね。

夢は子供と飲む事

私は将来子供と一緒にゆっくりお酒飲んで歓談するのが夢なんです。

息子がどんな配偶者さんを連れてくるのか分かりませんけど、少なくとも私よりかわいいコと一緒になりなねーって言ってあります。息子や息子の奥さんとゆっくりお酒飲みながら話すのを夢でもよく見ます。日本法では20歳まで飲めないので、飲酒は10年も先の事だけど適えたい夢ですね。

私は今回の病気でそれまで生きていないかもしれないけど、生きていたとしても少しでもいいから自分が飲める体であって欲しいです。

私の禁酒がきっかけだと思う

調理師を通して私が禁酒になっているのもソムリエさんに伝わったと思います。これが旅立つ直接のきっかけになったんでしょうね。私がこんな病気にならなければって思うとやりきれない気持ちになりますね。