久しぶりのありさのスクランブルエッグ

ありさのスクランブルエッグを食べた息子は泣いていたよ
ありさのスクランブルエッグを食べた息子は泣いていたよ

ありさのスクランブルエッグを食べた息子は泣いていたよ

目次

スクランブルエッグ

ありさのうちでは朝食は基本洋食なの

和食は好き

いや
和食の朝食も好きよ?
ただシャケとか納豆とかの和食はあんまりしないけどね
もうちょっと凝ってお腹にたまるようなのね

塩は食べれるうちに

ありさの実家でも朝食は洋食やったのね
これには理由があるの

料理をやったことのある人なら分かると思うけど
パンってものすごい量の塩を使うの
だから塩が制限なく食べられるうちに食べようっていうことなのね。

和食って料理次第で塩は少なくても平気なのね
こと白いご飯は塩分系なしでも食べられるでしょ?
だから和食は老後にとっておこうってねw

私の両親も循環器系の持病はあった
遺伝なのね
まーあっけなく逝っちゃったけどね
好きなもん食べておけばよかったのよ

まーでも子供の頃の習慣とか親から得た習慣はなんか大人になっても守りたいじゃない?
料理が趣味でずっと生きてきて
やがて調理師さんを雇うようになって
自分で食事を作らなくなっても
塩分の多いものを食べれるうちに食べておこーって考えは
ありさの中で生きていてね

だからありさのおうちでは朝は基本パン食なの
うん
洋食っていうかパンメインの食事ってことね

パン

今は調理師さんも複数いて栄養士さんとかもいろいろいる
最初の調理師さんは専門が和食系だったんで
ずっと後になってからきた洋食系の調理師さん
パンが美味しくってね

元和食専門の調理師のパンが不味いって言ってるわけじゃないの
調理士なら普通に美味しくは焼くよ
でも洋食専門でやってきた有名人さんは凝り方が違う
和食一食の準備に5時間を費やすのと同じ
素人調理でも洋食系の調理はコンマ何ミリグラムっていう世界
中華料理の対極にあると思う
洋食には洋食の拘りがあるのよ

私も料理趣味を自称してるだけあってパンは焼くけど
全然違うのね

その辺の近所のパン専門店の焼きたての数段上な感じ
元いたレストランでパンが名物になってただけはある
こんなのが食べたいって言うと試行錯誤はあるけど
大抵は望み通りのパンを焼いてくれる
大好きなステーキも完璧
炭のBBQでの火加減も教わった
まるで違う洋食の世界

さすがプロだなーって思う

病気になった今でもわりと食事の時間は決まってる
作りたてをサーブするためにね
ご飯は炊きあがり、パンは焼きたて
そう
ラーメンとかに合わせて餃子を作るみたいにね

引退前まで日中は分刻みのスケジュールだった私に
食事の時間の絶対はかなり異色やった
でもうちで一緒に食事をすると誰もが納得するよ
私にとって食事はとても大切な時間

卵料理

うちの洋食系の朝食はわりとシンプル
基本は卵2つを好きな料理で食べる感じ
外食でもよくあるよね

あとサラダいっぱい
うちの使用人にも来客さんにも
ありさんちのサラダは美味しいって好評だよ
使う野菜や果物が先ず違うのもあるし
ドレッシングとか切り方とかにも拘りがある
添える魚介類の下拵えも気合入ってる
サラダ大好きな私は嬉しかったね

子供も卵2つよ
中1になったばかり
もりもり食べていいよね^^

食事の外国語

子供の英会話の勉強の早い時期に
卵の調理方法の表現を教えたねー
分かりそうで知ってないと言えないのが身近な料理名の外国語
うちはともかく外で困らないようにね

子供は英語の勉強があんまり好きではなかったし
私も押し付けたりしなかったけど
飛行機で私と一緒のパーティション(席)じゃなくて1人がいいって言うんでとってあげたら
親切なCAさんの言葉責め?に遭ったw
ファーストクラスのCAさんは満面の笑顔で話しかけるのがサービス
しかも全て敬語
外国語の敬語は、日本語の尊敬語や謙譲語みたいに型が決まってないから、実はけっこう難しい
慣れだけど
その外国語に慣れてない人には
敬語のまじった外国語は聞き取りにくい

そっとしておいて欲しいお客さんには笑顔だけで黙ってるけど
子供はなんとかしてうちでやってるように伝えようとした
結果CAさんは息子といっぱい話そうとする
そして話せば話すほど息子は言葉の壁に出くわす

たぶんノイローゼになってたねw
私から離れて自分の好きなように悠々自適に過ごす筈だったんだろうけど
CAと話すのを私が全部やってたのを席が離れて初めて気づいたのね
まだマナーも十分とはいえない
息子は会話が対話であることを学んだ
語学を学んだだけでは身につかないこと

息子はこの旅行の後
英会話を自ら進んで勉強するようになったね
私は笑って見てるだけw
そーゆー経験がきっかけなら自然にエンジンかかるでしょ
親が勉強しろなんて言うことないのよ
育児に自信がないっていっつも言ってる私だけど
数少ないありさの育児論よね

スクランブルエッグ

ありさの影響で子供もスクランブルエッグが好き

スクランブルエッグというからには
卵焼きにならないようにしっかり溶くよ
ムラがあるのをスクランブルエッグなんて言わないしね
手で溶くの

高級料理店のスクランブルエッグは機械を使わない所が多いよね
味というか食感で分かるよね
その調理師さんの卵の溶き方がね

客の多いレストランとかは時短で機械で溶くんだろうけどね
ホテルのレストランとかは例え五つ星でも大抵そう
あるいは見習いがやってる
見なくてもすぐ分かるよね
あー機械かーって思う

スクランブルエッグを称するに値するように完全に溶く
でも機械のように均一でないスクランブル
それが個性かなって私は思う

だから手がいまいちになった今のありさが
スクランブルエッグを作るといったら
それは手溶きなの

もし機械を使うなら
ありさは自分で作らないわ
そんなんなら別にやってもらえばいいし

私は病気後の趣味で
園芸と料理ってまだ書いてあるのよ
そう
料理消してないのよ

まだありさの趣味なの
母親に教わって好きになった料理大好きなの
ありさの個性が出せるなら
たぶん手が完全に効かなくなるまで
最後まで料理って書いておくと思う

食を通しての学び

朝食は出来る限りお洒落するよ
病気前は正装だった
子供に食を通して様々なことを教えてきたから育児のためでもある
でも本当は私が一番感謝したいの
自然と背筋も伸びる

食料を作ってくれた農家畜産家さんとかだけじゃなくって
うちの調理師さん栄養士さん
ほか食堂にいる人たち全員にも感謝したい

私は料理の趣味を通して
ただだらしなく適当に作るだけじゃなくって
作物をつくった人や加工する人や会社にも感謝すること
ママやパパの調理や後片付けに感謝することを教わった

社会人になる前の人間関係は
オケで培った部分が大きいけれど
その基本は実家での食事で学んだかなって思う

ありさは何も出来ないことを悟り
人類は一人では何も出来ないことを学び
そして今も大したことはなにも出来ないままの私
一人じゃ何も出来なかった

そう認識して初めていろいろ成功した
言葉で理解しただけでは分かってないのと同じやった

調理趣味っていうとみんなに誤解される
主婦や主夫の適当な調理ではない
グルメで凝った実用的でないもの
そんなイメージをみんな持っている気がする

執事を最初に迎えて
二番目に雇ったのが調理師
執事に大反対されたけど
私の食への想いをこんこんと語った
きっと自分に返ってくる
子供の教育に一番必要とする人物だって
ふだんあんま力説しない私が力説した
営業やってて良かったって思ったねw
人件費分なんてすぐ稼いでやるさ
そうは言ったけどまだ結果を出す前
反対するのは分かるよ

ムリやり説き伏せて迎えた調理師は
これまた筋金入りの拘りがあった
当時まだ狭い家で他人から見たら喧嘩にしか見えないと思う

今横に居候してる元執事1と筆頭調理師の調理師1
何のかんけーがあるのかうちに来たら分かると思う

そんなこともありましたねーってヘラヘラ笑ってる元執事1
最初の頃よく喧嘩したなー

調理師1は聞こえてる筈なのにノヤリともしない
今も昔も変わらないそーゆー人なの
職人っていうか
でも優しい
私は徹底的に食事の前後に時間をとって調理師と話す
家族会議みたいな感じ

栄養士はびっくりしていたね
いろんな家に仕えてきたけど
こんな食事に料理に真剣な当主は見たことがない
来て良かったと
給仕も言ってたね
嬉しいね

でもあなた方のためにやってるわけじゃないのよ
私のため
息子のため
この家で食事をする全ての人に
食を通して人間社会を学び直して欲しい

そしてそれは人生の成功へ繋がる一番の近道だよ
育児の根幹にもなる
いじめがなぜいけないかとか教える必要もなくなる
教えなくても分かるようになるよ
食物連鎖を商業的に構築して爆発的に人口を増加させた人類
三大欲求の食欲をバカにしてはいけない
なんで食欲を満たすだけでは不足なのか
私よりお金持ちの友達もけっこう育児で真似してるね
国や地域や食文化に依存しない共通理論で理に適ってる
みんなそうゆうね

地震復興で援助した人たちへの投資の勉強の初回は
「食欲と食事」
だった
へ?
ってみんな言ってたけど数回の勉強会が進むうちにみんな納得すると思う
株をやる前に人間の自然欲求と人間社会
その上に成り立つ人間関係
説明すれば小学生でも分かることだけどじっくり勉強っていうか
頭を整理した方がいい
用語や財務諸表なんてどうでもいいし最悪分からなくていい
でも人間の活動原理の根幹を理解していないと
全ての「勘」が働かない

ありさはそう思ってる

そして息子は理解してくれた
感謝と人が一人では何もできないということを分かってくれたんじゃないかと思う
今の私にはもー食に関して息子に教えることはあまりない

ありさの手料理

こないだの退院後(2025年4月)初めてのありさの手料理
朝食全部じゃない
スクランブルエッグだけ

主食堂に歩いて行けるようになった私
同じ1階だけど少し遠いから時間がかかる
車いすでもいいっていうけど歩けるなら歩くよ
病気前には考慮されていなかった移動の時間がスケジュール表に今は書いてある
これはこれである意味その時間内に移動しないというプレッシャーなんやけどな^^;
まー嬉しい配慮だね

うちのメイドは頭を下げない
いろいろ観察したり作業するのにその方が都合がいいから
でも食堂でだけは頭を下げる
私がそうゆう風にした
今もそうやってる
メイドが顔を上げて私と視線が合う
目が笑ってる
いいね

主調理場は少し離れているけど
隣の簡単な私用のキッチンに入る
私の病気後の1階の改装でここはDKスタイルに変わった
そして作ったよ
スクランブルエッグ

ガスのオンオフ
卵の殻割り
フライパンの握り
箸の溶き作業
サーブ
後片付けはしてもらうしお皿はもってきてもらうよ
せっかく作ったのを私が持ってひっくりかえしたら泣くからね^^;

ここ数週間のリハビリの成果発表会みたいなもん

全員私の方を見てる
緊張する
ミスったら療法士さんは泣くだろうしさ

そんな緊張を私の甲高い声がぶち壊す
「息子ちゃん出来たよー!」
ありさが結構努力してるって病気でばれた私の笑顔
ありさのララフェルのように目をなくしてずっと笑いたい
私は死ぬまで笑う努力をするだろう

息子と二人で食べる

みんなも食べたいんだろうけど
申しわけないけどまだ二人分しか作れなくてさ^^;

「美味しいよ!この味懐かしい!」

息子に言われると嬉しいね^^

将来のは奥さんに作ってもらったら必ず言うんだよ
感謝の言葉
そして自分が料理する番になったらサーブしてあげるの
きっと将来の配偶者さんは笑顔になると思う
夫婦のおまじない

このブログで前に書いた夢の息子の奥さんの顔まだ忘れない
こないだ失恋した彼女さんじゃなかったよね

もーあなたに食事で教えることはないからさ
好きなの自由に食べなさい
スクランブルエッグを調理した人の個性が本当に分かるようになったなら
あなたを一人前だってありさは認めてあげるよ

私はもーいないかもしれないけどさ
ずっと見守ってるよ
雲の上からなのか知らないけど

中1にもなったのに泣いてる

私の卵にも涙が落ちた

  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (4件)

  • わーわー^^
    息子さんお母さんの味ずっと忘れないね!

  • パンってそんなに塩分あるんやね〜(全然気にしなかったw

    そしてありささんの食への拘りが凄すぎて、お腹いっぱいになりました。(*´ω`*)

    スクランブルエッグにもそんなに差が出る事も初めて知りましたよ〜

    私が作るスクランブルエッグなんて‥

    卵にちょっとチーズ入れて、菜箸でめっさかき混ぜて、フライパンにバターをポーン!

    フライパンでまぜませして、良さげに火が通ったら、お皿へポイッ!

    もうこんな拘りの欠片もないスクランブルエッグですw

    スクランブルエッグも含め、そんな思いの詰まったありささんの料理を食べたら、息子さんは一生忘れないでしょうね。

    親の手料理はどんな料理にも勝る!(≧∇≦)b

    • そうかなー
      泣くとは思ってなかったから私ももらい泣きしちゃった^^;
      おうちの味は忘れないよね
      料理いっぱい教えてくれたママの味
      ありさも忘れないよ^^

ありさ へ返信する コメントをキャンセル

目次